Wednesday 12 November 2008

職人さん

おじいさんが一人でされている靴修理屋さんへいってきた

お気に入りの新しい革の靴に底を貼ってもらいたいとお願いしたところ
「それはお客さん靴がかわいそうだよ。申し訳ないけど、私はそれはできません」という
「どうしてかというと、底は靴をはき込んで革が薄くなってから貼るもので、始めに貼ってしまったら靴の職人さんが作った靴の履き心地や革の味わい、バランスを無視してしまうことになってしまうんだよ。」

そうおじいさんは熱心に話してくれて、私の心はふわ〜と胸がいっぱいになりました。
「わかりました。この靴を楽しんで味わってあげてからまた来ます!」
そういってお店を出ました。

「こんなこと言っては商売にならないよと周りから言われるけど、でも私は正直が一番、それから自慢することも大嫌いなんだ。
だからコツコツと細々とでもこうやって靴とお客さんと向き合っていきたいんだ」
そう話してくださいました。

私はこういう人がとてもとても好きです。

そんなおじいさんは靴作りに携わって50年だそうです。昔は靴作りの職人さん。
芯のある人ってほんとに素敵だなぁ

なんだかとってもいい気分、またおじさんに会えて忘れていたいろんな気持ちがよみがえってきました