Thursday 14 June 2012

雲の中を歩く







ひたすら雲の中ずんずん歩く西穂まで
いつもならあそこにどーんと見える山があるのに真っ白でなにも見えない
見えない登山なんてつまらないってはじめ思ってたけど、
でも、雲の中を歩くって、いつも見ているあそこを今登ってるんだ、とか植物が瑞々しくてきれいで、
風が気持ち良くて、目標があるのに見えないドキドキと、危険を察知する感覚も磨かれるなって思った
これもおもしろいな~
風向きを知る、やっぱりコンパスと地図は大切

なにより雲の中を歩いてるなんてすごいこと

すごく充実した1日だった
岩をからだ全身で抱きしめる感覚って、なんか地球を抱きしめてるんだって思ったらすごくあったかい気持ちになった

結局、時間切れ&どんどん見えなくなって危険なのでチャンピオンピークまで
頂上はまた次のお楽しみ
山の先輩田中さんが雨の日の登山者によく言ってる言葉があって、
「山は逃げていかないからまた来たらいいよ」
って、焦らないで、余裕をもって安全に登る、また次もあると無理せず諦めることを選ぶ勇気はとっても大切
ピーク登りきるよりすごい決心だろうと思うことがある
だって命に関わることなのだもの

雷鳥の夫婦に会えたり、唯一の登山者は知り合いだったりしてお喋りしてみんなで帰ってきました、なんか面白かった
1日違えばまた違った景色、今日登ってたら山が見えてた
でも昨日でよかったな、いろんなこと気づけたし

写真は一瞬だけ見えた上高地岳沢と明神岳
ハイマツがきれい