Monday 26 December 2011

熊さん

今年は山で生まれて初めて熊と会った
会いたいな~と思っていたら光栄なことに沢山会えた

初めてのときは乗鞍岳、遠くから望遠鏡でみた
次は福島に戻った時に裏磐梯で車の中で
その次は白山登山の時、前をシャシャーっと通り過ぎた
その次は北アルプスの林道を一人で歩いていたとき、木登りをして木の実を食べてた
最後は仕事中の林道でのそのそ歩いててお尻だけみせてくれました

猟師の山先生に、熊に会ったらどうしたらいいのですか?と聞いたところ
1、まず会わないように音を鳴らす、鈴なり、歌を歌うなり、木をたたいて歩くなり
2、会ってしまったら、目を合わせないで静かに退いていく
3、目を合わせてしまったら、ずっと目を合わせ続ける、すると熊のほうから退いていく
4、大切なことは驚いて熊をびっくりさせないこと、敵意を持たせないこと

でも先生はまず大人の熊には会えないから大丈夫だよ~
大人は警戒心が強いから、向こうのほうがとっくに気づいているよ
そうだよね、そりゃそうだよ


暗闇で木登りしてごはんを食べている熊に会ったとき(10月頭)
私はヘッドランプひとつ、夕方の5時過ぎたくらいだったけど木陰で空はまだ明るくても森の中は真っ暗、まずカモシカちゃんの目がピカリ、ちょっとびっくり、
次に熊、ピッカーンと高いところで目だけ光って、これはほんとびっくり、向こうもびっくりしたようで慌てて木から降りて草むらに潜んでしまいました。
こっちへ来るんじゃないかと思って、私はびっくり固まって速足で降りていきました笑
もうこれからは暗くなる前に絶対帰ります~ごめんなさーい、と思ったのでした。
最後に、植物に止まっている蝶も、よく見ると目が光っていました。
でも、こんな真っ暗な森の中、人間たちの知らないところでこうやって動物たちの営みがあることをあらためて感じるのでした。
びっくりさせてごめんね。

ここ数年、熊がなんだかとっても好き。

星野道夫さんがヒグマに襲われて亡くなられたけど、その亡くなり方って素敵だなって思ってしまいます。
動物たちが本当におなかを空かせて命をなくしかけているとき、彼らの大切な命になれるんだったら、私もそれで後悔ないなって思う。

って、ちょっと大丈夫?って普通は思うんだろうけどこんなこと言ったら笑
でもそれを思うと、私はちゃんと野菜でも魚でも動物でもその命を大切に食べてあげようって思いました。みんな一生懸命生きていたいのちだもの。
私だけでも足るを知るを時々でも意識していこう。


*私の大切な熊のお守り親子、後ろはなぜか実家の物置で見つけた、Wing Knife Man
ネガティブなパワーから守ってくれるというネイティブアメリカンの精霊さん